Now Loading...

お知らせ

2017.05.11

​​【映像チームワーク】あいづちは誰のせい?

こんにちは!ハートアライブの音声担当、マイク太郎です。

インタビュー撮影など複数の出演者が喋ることになる収録の時 その時は大して気にならなくても、あとから異常に気になってくるのが「あいづち」です。

先日、とある収録でモデルさん2名(女性)+インタビュアー(女性)というスタイルのロケがありま した。 ディレクターの指示でインタビュアーはエアーマイクでガイド収録のみ、モデルの2名にはそれぞれピ ンマイクをMIX録音したものをメイン音に採用する収録でした。 マイクはブームマイクもあったのですが、念のためのバックアップマイクとしてスタンバイだけさせて いました。

収録は徐々に盛り上がっていくと、、、「うんうん」「そうそうそう!」「あ~あれね~」など、話の 途中で入ってきてしまいます。

これって誰がどうしたらいいのでしょうか? まずは技術的な対策 1、マイクをブームマイクに替える

音声マンが熟練した技術者ならばこれが一番! 主たる喋りだけを集音し、余計なあいづちなどをその場で消し去ってくれます。 消し去る以上に必要なあいづちだけを薄く入れてくる高度なテクニックまでおこなうことも! ただ、さすがの熟練技術者でも突然の喋りの切り返しに追いつかないことも。 それでも後処理は断然早いでしょうね。

演者の数が増えれば私はブームとピンマイクを混在させて使い分けます。 なるべく編集での整音作業(MAやTD)を軽くするためです。

2、ピンマイク2本の収録音声をそれぞれ「パラ」録りする

収録時にミキサーを通じて数本発生する音をミキサーでL・Rの2chに現場で束ねず カメラのチャンネルへそれぞれ個別に録音する方法です。 これなら収録時に音が録れていれば、個々の音を後の編集作業でベストな音質に調整できます。 今件はインタビュアーがいましたので、エアーのガイドも重要になってきます。 2台以上のカメラがあればそれぞれのカメラの1chをエアーマイク、2chをピンマイクと接続し ておくと編集は楽ですね。

この処理の場合、必ず編集時にMIX作業(TD)が必要です。 ですので、編集に一仕事を覚悟できればこの方法もオススメです。

さぁ、ここからは現場でできること 演者さんと制作スタッフの信頼関係からできることです。

3、無駄なあいづちをやめてもらうよう促す

声をあげてのあいづちは収録上よくない旨を説明し、極力うなづいたりすることであいづちを減 らすよう求めます。 収録に慣れた演者さんやベテランのアナウンサーなら既に実践されていることです。テレビなど での対談番組をそんな観点から見てみてください。

4、ゆっくり会話を進めてもらう

これは前述の内容のさらに原点になることだと思いますが 会話の間合いを大きく開けていくことであいづちを編集でカットし、さらには会話を詰めてテン ポを上げることも可能です。 前の方の話が済んだら、次の喋り手は「イチ、ニ」と心の中で一呼吸おいて、続きの喋りだしに すると良いでしょう。 編集のテクニックでその間合いは簡単に短くできますし、さらに演出できます。

素材は短くするのは容易ですが、長くするのはどの作業においても難しいです。 みなさんの意識ひとつで映像はさらに磨きかかりますよ。

あと他にも対応できることあった気がしますが、今日はこのくらいにします。 また加筆したくなったらpart2に綴りますね。

あいづち対策でも 音声、技術、ディレクター、演者、編集マンが協力して、よりよい収録へと進めていくことができるん ですね~。
って何かあったら音声マンのせいにされちゃうんですけど(汗)

音は映像世界にはとっても大事な表現物です。 画がどんなに美しくても、音でその雰囲気を台無しにすることだってありますから。 音、大事にしてくださいね~

ではまた~